大門奈芳里さん
- たったの6日間ですが、大きな一歩になった
今回テンプルステイに参加させていただいて1番驚いたのは、自分の時間の感覚に対する変化でした。
初めは、何をするにも慣れずに時間がかかり、いつもギリギリになってしまっていました。
ですが、3日目ぐらいから次第に頭がクリアになってきているような感覚になってきました。
スマホやパソコンには一切触れず、自然に多く触れたからこそ感じる事の出来た感覚なのではないかなぁと思います。
初めの頃は「次の作務まであと10分しかない、どうしよう」と思ってすごく焦っていたのが、テンプルステイの最後の方になると「まだあと10分もある」という感覚をおぼえ、同じ時間であるにも関わらず、自分の感じ方に変化にとても不思議な気持ちになりました。私は、お寺での御作法やいろいろな用語に慣れるまで少し時間がかかりましたが、今思い返すととても心地よい空間だったなと感じます。
お寺での生活は、普段の生活と比べてコミニケーションが少ないがゆえに、言葉では伝える事の難しい「空気感」や、会話の「間」などを肌感覚で微妙に感じとりながら学ばせていただいたように思います。
人間関係においてとても重要な「調和」という修行が食事中にも組み込まれている事に驚きました。
言葉を少なくすると見えて来る、普段感じ取れないものを感じる感覚がありました。瞑想を通じて自分の身体への意識の向け方も教わり、毎日の夜座の時間に無意識下での肩や腰のこわばりに気がつきました。
お寺にあるたくさんのいい習慣をすべては持って帰る事は出来ませんが、どんなに忙しい日々の中でもこれから毎日、心と身体への振り返りだけは怠らないようにしたいなと思いました。今回のテンプルステイはたったの6日間ですが、大きな一歩になったのではないかと感じております。
何より、修行を共にするサンガのみなさんと一緒に協力する事の楽しさ、助け合える事のありがたさも知る事が出来ました(^O^)
今回出会えたみなさん、私達の成長を願って時には厳しく注意をしてくださった福厳寺のお弟子さん、みなさん達に心から感謝致します。心が揺れてどうしようもなく苦しくなったら、あれこれ悩む前にまたテンプルステイに行こうと思います。
ありがとうございました。