参禅者の声

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白蓮さん

福厳寺テンプルステイで学んだ3つのことは、『丁寧に生きる。』『今を生きる。』『利他の心で生きる。』ということです。

テンプルステイが始まる前に、先ず携帯電話と時計をロッカーに預けたのですが、いかに自分がそれらに頼っていたかを思い知らされました。結果的に、デジタルデトックスができて良かったです。
朝作務では、全員が東司掃除をされていた様ですが、私は最初、トイレを素手で掃除することにかなり躊躇しました。しかし、毎朝やっているうちに慣れてきて、最後にはさほど気にせず掃除ができるようになり、自分でも驚きました。

朝04:45に起こしていただき、夜明け前の05:30から朝課が始まります。
朝課も晩課も、本堂や千手堂で読経するという行いが、誰かの為に祈るという尊い行いのように感じ、僧侶の方々への尊敬が深まりました。

国内外を飛び回っておられる超多忙な大愚和尚様に福厳寺でお目にかかれたことも、大きな喜びでした。
『大人の寺子屋』をライブで視聴させていただけたことが有難く、とても嬉しかったです。

私は、いつも食べ物に気を使っていて、なるべくオーガニックや良質の食品を摂るようにしているのですが、丁寧に作られた福厳寺のお食事が美味し過ぎて、感動すら覚えました。
恥ずかしながら、毎食時に再進(おかわり)してしまいました。
You tubeで大愚和尚様が、「テンプルステイに参加したら痩せます。」と仰っていましたが、私の場合は、例外だったようです。

自分でも気になっていた姿勢の悪さや、自分で気付いていなかった振る舞いについて、内弟子さんから注意をしていただき、テンプルステイが終わって実家に帰った時、家族から感心されました。
なるべく音を立てずに静かに行動する、物は両手で持つ、など、考えてみたら当たり前の行為なのかもしれません。
大人になってからは、人から注意されることが少ないので、教えていただけたことが本当に有難かったです。

内弟子の皆様の姿勢や所作が、優雅で美しくて、何度も見とれてしまった事がありましたし、見習いたいと強く感じました。

毎日の修行でお忙しい内弟子さん達には、厳しくも慈愛に満ちたご指導をしていただき、感謝の気持ちで一杯です。

縁あってご一緒させていただいたサンガの皆様、テンプルステイ中は基本的に私語禁止でしたが、話さなくても分かり合えるというか、お互いに譲り合いながら作務や共同生活を行う事で、強い結束ができたように思えます。
解散後に、今日庵でお互いの連絡先を交換したり、感想を話し合いましたが、お別れするのが名残惜しかったです。

福厳寺テンプルステイで学んだ3つのことは、『丁寧に生きる。』『今を生きる。』『利他の心で生きる。』ということです。
これらを心の糧にして、これからも精進してまいりたいと思います。

願わくは、慈悲、智慧、佛性の三種を育み、心身堅固にして、大愚に一隅を照らさんことを。