参禅者の声

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木原弘志さん

自分が日常の単位を重ねることで生き方を変えられると言うことを強く感じた。

先日はテンプルステイ、大変お世話になりました。

長文乱文失礼いたします。
僕の素直な気持ちとなります。

今後のテンプルステイに来られる方の参考に
少しでも役に立てれば幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

テンプルステイに参加した感想

1日を丁寧に大切に繰り返す。
朝作務に一日を整える。
午前中に大きな仕事に集中して、1日の労力の大半を集中させる。
一日を全力でやりきる、しかし大事なことからしっかりと配分し、バテることなく失速することなく心体両方ともに力を出しきって眠りにつくことを体験できました。

 

気づき

お寺の凛としていて静粛な空気感に心が落ち着いた。
今ここに自分の存在を感じられるような感覚を体験することもできた。
雑念、欲、苛立ち、自己否定、不安などネガティブな湧き上がっては彷徨っている気持ちがスーッと、どこかに消えていくような、
ありがたい感謝の気持ちが芽生えてくる。
日常生活に戻る。
刺激、誘惑の多い都会の中で暮らす。
これからも迷い、欲、苛立ち、自己否定、不安など心が乱れたり、苦しくなる。
そんな時こそ、お寺の不思議な力をお借りしたい、仏様の前でお話を聴いて頂き心を静粛に整えていきたい。

 

学び

一つ一つ所作が美しく、相手や周りへの配慮
につながっていて個が全体へ与える、全体が個に与える。
相手のことを思い相手が気持ちのよい仕事、作業をする。
毎日決まったことを繰り返していくことの大事さを体で感じました。
めんどくさいこと、だるいこと、
それをどんな心持ちで作業できるかその後の清々しさや爽快感、それは仕事や自分が取り組んでいることと、同じものなんだなと気づきました。
むしろそういった基本のことができないのに、一つ一つ積み重ねることができないものに、大きな事は成し遂げられない。それも身として痛感いたしました。

 

 

変化

僕がなぜ副厳寺のテンプルステイに参加したのかは、大げさに言うと、生きる指針が欲しかったからだと思います。
たった5泊6日の期間だったのかもしれないですけど、その中に何か今後の人生、仕事、人との関わりのヒントがあるような気がして参加いたしました。
自分の傲慢さや、乱れた感情、雑な心、雑な所作、他人への不配慮、気分の浮き沈みなど、どうやって心を均一に保っていくのか、それを得たかった気がします。
自分を責めたりしてすぐに行動が止まったり、自分を否定して目の前のことを怠ったり、これでは成果が出ない。そんな自分を変えたくてテンプルステイに、心と体の修行を求めて参加いたしました。

僕がこのテンプルステイの5泊6日のこの時間の中で得たヒントは、1日を丁寧に生きる、1日を全力で生きる、あれもこれもじゃなくて、今目の前に決めたことをやる、体も、心も、頭も疲れきって、その日に眠る、朝起きて、キビキビとその日の1日を準備する。
自然の中で、緑の中で自分が走る体力を持ち、テキパキと動いていることができることに感謝。
日常の当たり前はなく、すべて自分が選んだ物の中で、自分が自分のフィルターを通して、自分の世界を生きている。
その小さな世界観の中で、コリ固まった日常を自分が作り出している。
だったら、そこに不満があるなら、その日常に納得ができないなら、その日常を変えたいなら、変えられると言う選択があり、その選択に基づいて行動ができて、習慣ができて、生活ができて、幸せを感じることができる。
自分が日常の単位を重ねることで生き方を変えられると言うことを強く感じた。
それはたとえ毎日の小さな生活時間を積み重ねる中で良い方向に良い人生に向かうことを学んだ気がする。