参禅者の声

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N.Sさん

不安がありましたが、思い切って飛び込んで良かったと強く感じています。

テンプルステイに申し込む前は、修行を乗り越えられるのか、参加して本当に何か変わるのかと不安がありましたが、思い切って飛び込んで良かったと強く感じています。
この6日間の感想や気づきは挙げだしたらきりがないのですが、いくつか選んで簡潔にまとめます。

一. 心と体はつながっているということ。
心の動きは見えないが、体の動き・状態は見える。心に直接アプローチすることは難しいけど、自分の行動や発している言葉を第三者の視点で観察することで、乱れた心を落ち着かせる・整えることができるということを学びました。

一. 指摘を受けることのありがたさ
所作を間違えていたり、取り組み方が不十分であったりといった様々な場面で、僧侶の方々からご指摘をいただきました。普段は直接指摘される場面は少なく、陰で悪口を言われるケースが多いのですが、端的にその場で指摘をしていただけると、直さなければとその場で素直に自覚できました。習慣として身につけるにはもっと時間を要しますが、行動を改める大きなきっかけを頂きました。

一. 型を守ることの大切さ
決められた型を守って行動することで、怒りとか迷いとかに振り回されることなく、自分自身を同じ状態に保つことができると学びました。特に朝のルーティンを守ることで、充実した一日を過ごせるというのは大きな気づきでした。

一. その時間にやるべきことをやり切るということ
道具の片付けが不十分だと、次に使う人は片付けから始めないといけないというご指摘を受けました。その時間その時間でやるべきことに集中し、最後までやりきること。ながら作業をしないこと。その短い時間の積み重ねが、人生の長い時間で事を成していくことにつながっていくと学びました。

一. 食事はあの量で十分なんだということ。
普段よりも体力を使う生活をしましたが、食事の量は十分でした。普段いかに無駄なものを口にしているかを痛感しました。

今後は、まずは生活習慣を改めることを最優先の課題として取り組みます。

具体的には日付が変わる前に寝ること。どんなに仕事が忙しくても、他にやるべきことが残っていても必ず寝る。そうすることで睡眠の質と量を上げて、良い状態で朝を迎えられるようにします。これまでは朝は仕事の開始時刻に合わせて起きていましたが、これからは自分で決めた時刻に起き、午前からスピード感のある生活に改めます。

最後になりましたが、ご指導くださった僧侶の皆様、ともに学んだ参禅者の皆様、テンプルステイを支え我々を受け入れてくださった福厳寺の皆様に、心より感謝致します。日々の生活を修行の場と捉え、この6日間で学んだことを何度も反芻しながら、自身のなすべきことに集中する習慣を作ります。習慣が乱れたとき、新たな壁にぶつかったときに、またお世話になりたいと思います。