N.Rさん
- 学んだ良き習慣を継続すること、自分自身に気が付くことをし続けます。
福厳寺の僧侶の皆様並びに職員の皆様、5泊6日、本当にお世話になりました。
最終日の朝課でこれまでの感謝を思い起こしていたら、自然と涙が出て止まりませんでした。読経の声が出せなくなるほど感謝の気持ちが溢れるなんて思っていませんでした。
これも皆様が心も頭も身体も時間も使って準備してくださったり、期間中に真剣に関わってくださったりした結果です。お陰様で素晴らしい環境が整っており、沢山の気付きを得ることが出来ました。長文になってしまうためその全てを記載することは出来ませんが、いくつか以下に記載させていただきます。福厳寺でテンプルステイをさせていただき、これまでの自分がどれほど横柄な態度を無意識なうちに取ってしまっていたかに気が付きました。
何かを待っている時や、移動する時に叉手（しゃしゅ）の姿勢をすることでそれに気が付きました。
具体的な一例を挙げると、これまではバスが来るのを持っている際、無意識のうちに腕組みをしていました。なぜならその方が体がまとまり楽だからです。しかし、俯瞰的に見ると、その待ち姿は少し横柄な態度に見えるかもしれないなと気が付きました。もしこの様な態度を続けると、一緒にバスの列に並んでいる人や、バスの運転手さんに無意識のうちに嫌な思いをさせてしまうかもしれないなと感じました。
この様な待ち姿だけではなく、他にも未だ自分自身で気が付かずに取ってしまっている不適切な態度があると思います。日頃から自分自身の感情や思考、身体の動きを俯瞰的に見ることで、それらにひとつひとつ気が付いていきやすいことが分かりました。
また、綺麗な姿勢や動作をしていると何故か自分自身の心も清々しい感覚があります。次は身体的な変化についてです。身体的にも驚くべきことがいくつもありました。顔の肌がツルツルすべすべになったこと。手指や肘の内側に強く出ていたアトピー性皮膚炎の症状がとても軽減したこと。股関節の柔軟性が良くなり、日常動作が楽になったこと。体力がつき、買い物を朝から晩までしても疲れにくく心に余裕を持ちやすくなったこと。
これらを身体的な変化として感じました。なぜこのような変化があったのかを振り返ってみます。理由は大きく二つあると思います。
一つ目は健康的な食事です。食品添加物がほぼ無く、消費エネルギーが大きく必要な脂質の量も少ない。消化管が荒れるような刺激物や小麦を取っていない。これらの条件が満たされて、尚且つ料亭のような美味しいご飯でした。この健康的な食事が身体にとってとても良い習慣だったことが分かりました。
二つ目の理由は、よく運動をして汗を流したことです。高校生までは部活動で汗を流していましたが、それから10年以上経った今ではほとんど日常で良い汗をかくことが無くなっていました。皮膚科の先生に「老廃物が腕や手から出やすいタイプから、そこの皮膚が荒れやすい。だから汗をしっかり出す習慣を持った方が良い。」と言われていました。図らずにテンプルステイでその良い習慣が実現すると、本当にアトピー性皮膚炎や顔の肌質が良くなっていきました。また、股関節や肩甲骨の動きを意識した掃除や作業をすることで、日常の中で身体が自然と柔軟になっていきました。
以上が身体的な変化があった理由です。それらが心の柔軟性や体力にも強く影響することを改めて感じました。気付きを全て挙げたらきりがないのでこの辺りでやめておきます。これらのポジティブな変化は、これまでの悪い習慣が良き習慣に変わった結果です。習慣というと何か新しいことを始めるかのように感じていましたが、そうではないことを実感しました。悪い習慣を良き習慣に変えていく。それがとても大切なのだなと理解出来たことは、これからも良い習慣を整えていくために重要な気付きであったと思います。
学んだ良き習慣を継続すること、自分自身に気が付くことをし続けます。最後に、テンプルステイ中にとても良い影響を与えてくださった僧侶の皆様並びに福厳寺の職員の皆様、本当に有難うございました。
福厳寺の素晴らしい環境も私の心が落ち着き、気付くきっかけをくださいました。しかし何よりも皆様の心が常に落ち着いており、とても良い環境となってくださっていることに気が付きました。
私自身もそのような人物になれるよう、精進して参ります。同じ期間中にテンプルステイに参加していた皆様からも沢山学ばせていただきました。
自然体で過ごしていると人の心に穏やかさや安心感を与えられること、物事を探究するとより面白みが増すこと。素直に自分の気持ちを話すこと。真摯に自分の成長に向き合うこと。などなど沢山の気付きを得ることが出来ました。
私自身、もっと人々に与えられる存在になれるよう、give & giveの精神で生きていきます。もしテンプルステイに参加するかを悩んでいる方がいらっしゃいましたら参加することを強くお勧めいたします。
皆様の今この一瞬に、幸せが溢れ続けていることを心からお祈りしております。