参禅者の声

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T.Aさん

「日常の究極」の意味を、頭ではなく体で実感しました

今回のテンプルステイに参加させて頂いてどうもありがとうございました。スタッフの皆様に大変感謝いたします。
テンプルステイを終え、体はへとへとですが、頭がすっきりしました。一週間、皆様と一緒に過ごすことによって書ききれないほどたくさんの気づきがありました。

まず、大愚和尚様が仰った「日常の究極」の意味を、頭ではなく体で実感しました。
掃除や料理、家ではいやいやしながらやったのですが、お寺では皆さんのスピードについていけるために好き嫌いを一旦考えず(考える余裕がなかった)体で手順を覚えて無心で行いました。そうしたら意外と普段一番嫌だったトイレの掃除も嫌な気持ちが消えました。加えて掃除で体を使って動いていますので、別に運動の時間は設けなくてもいいと気づきました。時間の使い方にはかなり効率的なのですね。

この「日常の究極」を実現するためには、しっかりと時間を管理することと、手順を定めて適切な道具を準備することだと思います。お寺で拭きタオルや掃除道具の種類に驚きました。一つ一つちゃんと役割があって、きれいに整理整頓されています。手順や道具に関しては家ではすぐに最適なものが出てきませんが、試行錯誤でやっていきたいです。まず家事の時間はしっかりと決めて普段より短い時間に設定しスピード重視してお寺での無心の状態を家でも再現したいと思います。

二つ目に取り入れたいことは一日の時間の使い方です。お寺での「朝課」のように家でも、感謝・願い・誓いの時間を一日の始めに実践したいです。日中は忙しいのでこの朝課を設けるためには朝に早く起きるしかないと思いますので、お寺での早起きの生活を家でも続けたいです。実は長い間に不眠症に悩まされて夜眠れないので朝は体がだるくあまりてきぱき動けていませんでした。しかし、お寺で「やらされる」プレッシャーで体がだるくても掃除等をきちんと終わらせることができました。ですので、これからも夜眠れなくても朝は決まった時間にベッドから起きて決まったことをやることを決めました。

三つ目はだいゆうさんが仰った「レーザービーム」の時間を日常に作りたいです。現在の生活は家事や子育てで忙しくほとんど自分のやりたいことに取り組む時間がなくイライラしていましたが、時間の使い方と集中力の問題だと気づきました。お寺での生活を体験させて頂き、今まで自分はとても甘かったと実感しました。これからは家事の手順、家事をやる時間を決めて、それ以外に一日は1~2時間ぐらいにレーザービーム集中力の「作務」の時間を作りたいです。

えいこうさんが仰った、「皆さんの修行がまだ始まっていません」とは何かが分かりました。テンプルステイの期間はあくまでも「体験する」時間だけで、本当の修行は家に戻ってからだと気づきました。お寺で学ばせて頂いたことをどのぐらい実際の生活に実践できるのか、どこまで続けられるのかが本当の課題ですね。
短い期間でしたが、皆さまと出会えてとても人生の為になりました。どうぞお元気で&がんばってくださいませ~。私もがんばります!